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SAP Tennis Analytics for Coachesとは

SAP社は世界の主要な女子テニス協会の一つである「Women’s Tennis Association(WTA)」とパートナーシップを結び、試合に関わるあらゆる統計データの運用を委託されています。

そこで委託された統計データは「SAP HANA」と「SAP Analytics Solution」に保管され、世界中の選手やコーチ、メディア関係者が利用可能です。

その中でも「Tennis Analytics for Coaches」はテニスの試合中にパフォーマンスを確認することができるサービスで、これを活用することでプレーヤーとコーチが試合中にパフォーマンスを分析しながらゲームの戦略を最適化できます。

「Tennis Analytics for Coaches」はWTA認定のタブレットでのみ利用が可能で、15秒ごとにプレーヤーと対戦相手の統計情報を更新し、プレーヤーのサーブの成功率やサービスエースの数をスコアリング。プレーヤーのコートでの立ち位置やラリー・ショットを追跡するシステムからリアルタイムに試合の状況を把握することができるのです。

2015年のロジャーズカップを皮切りに導入が進み、選手やコーチのフィードバックを受けながらシステムをアップデートしています。

日本では、全豪オープンに優勝した大坂なおみ選手のコーチが選手指導に「Tennis Analytics for Coaches」を取り入れていることから大きな注目を集めました。

新機能 Patterns of Playの提供

2019年10月には新機能「Patterns of Play」の提供が開始されました。

これは試合中のラリーに現れるパターンを分析することができる機能で、この機能を活用することで試合ごとに対戦相手の傾向を見抜くことができるようになります。

コートをエリアごとに分割して特定のエリアにおける選手の打球位置の傾向を把握したり、相手のラリー中の返球やどこにボールを打ち返してくるかという予測が可能になるのです。

また、サーブの返球がどこに返ってくるか、対戦相手の打ち返す方向の傾向やその後の位置どり、どの角度で返球するのが最適なのかも把握できるようになります。

このように、プレーヤーと対戦相手の傾向を可視化することで試合を有利に展開することが可能になります。

終わりに

「Tennis Analytics for Coaches」の導入によってテニスのアナリティクスに大きな変革をもたらしました。これまでは選手やコーチの経験に基づいて行われていた試合戦略の組み立てを、データによって行うことが可能となったからです。

WTAは今後、選手のパフォーマンス強化だけでなくファンを惹きつけるためにバーチャルリプレイを提供したり、ボールの動きをカメラで追跡して審判のジャッジをサポートするシステムを開発するなど、テクノロジーを活用してテニスの可能性を広げていくことを模索しています。

こうした技術は今後もテニスだけでなく様々な分野のスポーツでよりスマートなアナリティクスの導入が加速していくことでしょう。