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2020.11.30
フリーランスになる前に知っておきたいこと
近年はICT技術の発達や働き方の多様化によってフリーランスという働き方が増えてきました。フリーランスは組織に所属せず、自分のスキルを企業などに提供し、成果物を納めることで報酬を得ます。
一方で、就職活動と違いフリーランスを目指す場合にどのような手続きが必要なのか、どんなメリットがあるかといった情報は多くありません。
そこで今回は、フリーランスになる前に知っておくべき手続きやフリーランスになるメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。
フリーランスになるために必要な手続きは?
企業に就職している場合は税金や年金、健康保険を企業が給料から引いて支払ってくれますが、フリーランスになるとこういった全ての手続きを自分で行う必要があります。
開業届の提出
フリーランスになる場合、まずは開業してから1ヶ月以内に「開業届」を提出する必要があります。提出先は開業する住所を所管している税務署です。開業届はフリーランスとしての銀行口座を作成する場合や、クレジットカードを作成する場合、オフィスを借りる場合などに必要となる可能性があります。また、開業届を提出すると後述する「青色申告」による確定申告ができるようになります。
開業届を作成するうえでのポイントは「選択する職業によって事業税の税率が変化する」ということです。開業すると個人事業主として事業税を支払う必要が出てきますが、開業届では自分で職業を選択でき、税率は職業によって非課税(0%)または3〜5%のいずれかとなっています。
最終的には確定申告の際に収入の実態をみて税務署が税率を判断しますが、あらかじめフリーランスとして活動する際にはどの職業で申告するかは考えておくと良いでしょう。
青色申告承認申請書の検討
フリーランスとして開業届を提出する場合、同時に「青色申告承認申請書」の提出も検討しておくといいでしょう。確定申告とは、所得税を自分で計算して税務署に申告して所得税を支払う納税の手続きで、確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。
白色申告は簡易簿記で作成が簡単ですが、青色申告は青色申告決算書の提出が必要など簿記の知識が必要です。しかし、青色申告は白色申告と違って最大65万円の所得控除が受けることができ、支払うべき所得税を大幅に減額させることができます。
青色申告で確定申告を行う場合には「青色申告承認申請書」を税務署に提出して承認を得る必要があります。この書類は青色申告書による申告をしようとする年の3月15日まで又は開業してから2ヶ月以内に税務署に提出する必要があります。
開業時から青色申告を検討している場合には、何度も税務署に書類を提出しに行く手間を省くために開業届と一緒に申請書類を提出することをおすすめします。
健康保険への加入
開業届の提出が済んだら、健康保険に加入します。会社で働いている場合は、会社が加入していた健康保険組合に加入しますが、開業する場合には自分自身で健康保険に加入しなければいけません。会社を辞めてフリーランスとして独立したばかりであれば加入できる保険は2種類あります。
1種類めは「国民健康保険」です。基本的に多くのフリーランスは国民健康保険に加入します。そして、国民健康保険の中には都道府県が運営している健康保険と国民健康保険組合が運営している健康保険に分かれています。都道府県の運営している国民健康保険に加入するのが一般的ですが、業種によって「文芸美術国民健康保険組合」に該当する場合はこちらに加入するのが良いでしょう。
もう1種類は在籍していた企業が加入していた保険の任意継続です。企業に2ヶ月以上在籍した場合に利用することができ、最長2年間任意で継続することができます。国民健康保険は家族全員分の保険料を納付する必要がありますが、任意継続は一定の条件を満たすと扶養家族の保険料を負担する必要がないのが大きなメリットです。
国民年金への加入
開業した場合、健康保険に加えて国民年金への加入も自分で行う必要があります。国民年金の加入は市区町村役場で行うことができます。フリーランスになり収入が減少しても支払いが発生するため、退職前から貯蓄し、仕事を受けられる見込みを立ててから開業するなどの対策をしてからフリーランスとして開業するのが良いでしょう。
フリーランスのメリットとデメリット
フリーランスとして活動する場合、メリットも多いですがデメリットもあるため、フリーランスになるにあたっては長所と短所をしっかりと把握したうえで活動を行いましょう。
メリット:働く環境や受注する仕事を自由に選べる
企業に所属して会社員として働く場合は、勤務場所や内容が指定されて業務命令に従って仕事を進めていくのが一般的な働き方です。一方でフリーランスは働く環境を自由に選ぶことができます。
また、会社員は人間関係や業務内容が合わないと感じても配置転換か退職をしない限り仕事を続けなければなりません。しかしフリーランスは誰とどんな仕事をするかを自由に選ぶことができるため、自分が納得できなければ依頼を断ることも可能です。
このように仕事における自由度が非常に高いのがフリーランスのメリットです。
デメリット:身分や仕事の受注が不安定
フリーランスのデメリットのひとつは一般に正社員と比べると身分が不安定であると見なされてしまう点です。近年はフリーランスでも銀行口座やクレジットカードを作成できるようになりつつありますが、住宅ローンなどが通りにくかったり金利が高かったりというデメリットがあります。
また、会社員とは違って仕事がなければ収入を得ることはできません。しかし、仕事の受注が安定していなかったり、継続的に仕事を受注できる見込みがなかったりするとすぐに仕事が無くなってしまいます。特に家庭がある場合には仕事がなければ家族全体に影響を及ぼすことにもなってしまいかねません。
このように身分や仕事がどうしても不安定になってしまう点がフリーランスのデメリットといえるでしょう。
終わりに
フリーランスは自由が多い一方で、仕事が不安定であるというデメリットを抱えています。そのためフリーランスとして活動する場合には、ある程度の貯金や仕事を得られる目処を立ててから開業するように心がけましょう。
また、開業時には様々な手続きが必要となり、手続きを怠ると控除が受けられなかったり、病気や怪我の際に健康保険を利用できなくなる可能性があります。また、年金の支払いが滞ると将来的に自分が受け取る年金が減少してしまうリスクもあります。
開業後に問題とならないように、しっかりと事前準備や手続きを行ってフリーランスとしての活動をスタートしていきましょう。
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