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2021.08.31

【SAP案件】プロジェクトの進め方について解説

今回はSAP案件のプロジェクトの進め方を解説いたします。

記事の最後ではSAPシステム構築によって得られるキャリアとステップアップパスについてもお伝えしていますので、IT業界でのキャリアを検討している方はぜひ最後までご覧ください。

1. 上流工程

まず初めにヒヤリングなどを行い、既存のシステムの業務及び機能を洗い出します。その後、洗い出した機能とSAPの機能を突合させて、Fit/Gap分析を行います。

2. 設計工程

2-1. 基本設計(カスタマイズ)

To-Be部分に対してカスタマイズを実施します。(ここでいうカスタマイズとは、SAPのプログラムを書き換える事ではなく、SAPが準備しているパラメータを設定する作業を指します)
このタイミングで、As-Isに対して「SAPだとこうなります」という提案を行うのが一般的です。この提案が通らなかった場合はアドオン(プログラム開発)となります。

2-2. 基本設計(アドオン)

As-Isを踏襲するための機能・帳票・外部システムとのインタフェースなどは、主にABAPによる開発で行われます。

2-3. 基本設計(権限)

誰でも全ての機能を使えてしまうと問題が発生するため、「どのロール(役割)の人はどこまでの機能が使えるのか?」ということについて設計を行います。

2-4. 基本設計(移行)

既存システムのデータをSAPにデータ移行するための設計は、このタイミングで開始します。

3. 詳細設計・開発

この工程は、一般的なシステム開発と同様です。
カスタマイズと移行だけの場合はあまり後続の業務に影響はありませんが、アドオン開発が発生した場合は、一般のシステム開発と同じくV字モデルが適用されるのが一般的です。
この一般的なシステム開発のV字モデルとは、要件定義ー基本設計ー詳細設計ー開発という各フェーズを指します。

4. テスト

ここも一般のシステム開発と同様になります。

ただ、先程の開発のV字モデルと対をなしており、
  ・開発における単体テスト(詳細設計の受け入れ)
  ・複数のプログラムにおける結合テスト(基本設計の受け入れ)
  ・エンドユーザによるシステムテスト(要件定義の受け入れ)

を意味します。 

移送の仕組み

昨今のWebプログラミングでは、本番サーバーにプログラムをアップロードしてデプロイという行為を行ったりしますが、SAPの場合はそれらの環境を跨いだプログラムやカスタマイジングの移動は、”移送”というアクションによって行われます。

大抵のSAPシステムの構成は、開発機、検証機、本番機となっており、開発機でしか開発・カスタマイズは認められていません。開発機で開発やカスタマイジングを行った結果を移送番号という”器”に入れて、検証機に持っていきます。その後、検証機のテスト環境でテストした結果を本番機に移送します。また、この流れは不可逆となっており、本番機で開発したプログラムを開発機に持っていくことはできません。

SAPシステム構築によって得られるキャリアとステップアップパス

SAPは、ERPパッケージとして業務が基本的に固まっています。

上流工程のコンサルタントとしてこれからSAPシステムに挑戦したい人は、システム構築の設計工程から参画したり、権限設計・移行設計などを行うことで、「どのようにしてSAPシステムが成り立っているのか?上流工程ではどのように進めればスムーズに進むのか?」ということを理解できます。これにより、他のSAP案件で即戦力になったり、さらにはシニアコンサルへのステップアップパスを狙うということも十分に可能です。

また、SAPは基幹パッケージであり、ほぼ全ての業務が会計へと結びつくために、「こうした場合はどのような仕訳が起こるべきか?」ということを理解すると、会計知識も高まり、よりステップアップへと繋がります。どの役割から参画してもSAP全体を知ることができるため、SAPのシステム構築はキャリアアップを図る上で、非常に有意義なものであると言えるでしょう。IT業界におけるステップアップを検討している方は、ぜひSAPのシステム構築に挑戦してみて下さい。

 

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