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【SAP】データ移行設計者から見たSAPエンジニアへのパスについて解説

SAPのシステム開発およびデータ移行について

キャリアパスをお伝えする前に、まずはシステムについて説明させていただきます。

SAPのシステム開発でも他のシステム開発と同様に、最後には既存システムからのデータ移行が行われます。

小規模のプロジェクトではすでにアサインされているプロジェクトメンバー(コンサルタント・開発者)が移行作業を兼任することが多いですが、大規模プロジェクトは専任のデータ移行エンジニアを体制にアサインしておくのが一般的です。

 

SAPシステム構築は12〜18ヶ月くらいかかるのが一般的であり、長期の日程計画が組まれますが、移行担当は主に下記の作業を行うこととなります。

1.移行方針の策定(移行設計)
2.移行計画の作成(移行設計)
3.移行プログラムの作成(移行設計・移行開発)
4.移行テスト(移行開発)
5.本番移行(移行開発)

1の「移行方針の策定」ですが、プロジェクトにおいて上流工程となる構想策定時、もしくは要件定義時に行われるのが一般的です。

これは、移行するデータの対象、過去データの扱いなどを決め顧客と合意をとる作業です。他のプロジェクトでも同様ですが、ここの合意がきちんと取れていないと後続工程で手戻りなどが発生します。

 

データの移行というと、過去システムのDBからSQLなどでデータをエクスポートして、ETLツールなどで整形後、新システムのDBにインサートするという流れを思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、SAPパッケージに対するデータ移行は普通のSQLによるDBへのインサートによる登録ではできないようになっています。

それはSAPのパッケージがブラックボックスとなっており、ブラックボックス内に数万ともいわれているテーブルが存在しているため、それらのリレーションの整合を取ってSQLにてDBにインサートするのは事実上不可能なためです。

 

そのため、SAPプロジェクトではデータ移行時にSAPにデータを投入するために、特殊な手順を用います。

具体的には下記パターンから選択することになります。

1.LSMWによるデータ移行
2.BAPIによるデータ移行
3.バッチインプットによるデータ移行
4.マイグレーションコックピットを用いたデータ移行

LSMW

LSMWとは”Legacy System Migration Workbench”の頭文字をとったもので、SAPが提供している機能です。ただし、SAPが提供している型に合わせる必要があるのと、全てのパターン(マスタ、トランザクションデータ)が網羅されているわけではないため、使用される機会はあまり多くありません。

BAPI

BAPIとは、”BusinessAPI”の略で、SAP標準で用意されているAPIとなります。SAPはAPIを公開しているため、API経由でデータを投入することが可能です。この方式は、移行に限らず他システムとのインタフェースにも使われます。

バッチインプット

バッチインプットというのは、SAPの中で最もポピュラーなデータ移行方法です。SAP独自のRPAのようなものと考えていただければ理解しやすいかと思われます。バッチインプットは仕組みであり、その仕組みを実装するようにプログラムを書く必要があります。

しかし、ここでデータハンドリングを行うことができるため、データ移行プログラム設計時の設計力を活かすことができます。また、バッチインプットはバックグラウンドで実行が可能なので、一般的にはバックグラウンド実行が使用されます。

マイグレーションコックピット

マイグレーションコックピットは、SAPの最新バージョンHANAから準備された機能でWeb(Fiori)上にExcelなどで整形したデータを登録することで、SAPにデータを登録することができるツールです。

このマイグレーションコックピットは、S/4HANAシステムに組み込まれているため、追加のライセンスやセットアップの必要なしに、SAPまたは非SAPシステムからSAP S/4HANAへのデータ移行を支援するものとなっています。

SAP移行エンジニアとしてのキャリアパスについて

上記のように、SAPのデータ移行は、SAP側が用意したDBテーブルの形に合わせる必要があります。しかし、逆にいえばどんなSAPプロジェクトの現場でもSAP自体のテーブル内容は変わらないため、一度SAPの移行を経験すると、他の現場でも即戦力として移行業務を行うことができます。これは、SAPのデータ移行の設計者として非常に大きなアドバンテージです。

大規模プロジェクトにおけるデータ移行は設計がかなり大変になりますが、キャリアパスとしてSAPエンジニアになるために経験しておくと、自身の強みとなるでしょう。

この記事が、エンジニアとしてのキャリアパスを検討している方の助けになれば幸いです。

 

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