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【SAP】システム権限の仕組みについてSAPエンジニアが徹底解説

SAPのプロジェクトに参画してみたいが、範囲が広すぎてどの分野から入れば良いかわからないというお悩みをお持ちの方もいらっしゃることかと思います。本記事では、SAPプロジェクトについて理解を深めていただけるように、システム権限の仕組みについて解説します。

また本記事は、SAPプロジェクトを最上流から保守まで経験した筆者が執筆しています。

SAPの権限とは

今や色々なシステムやWebサービスには、ログインが必須となっています。ログインに必要とされるユーザIDは、所有することでそのユーザのデータなどを扱うことができると同時に、不正なユーザによるアクセスを防ぐためにパスワードなどを使ってアクセスを制御する役割も担っています。

また、スーパーユーザ(特権ユーザ)と一般ユーザなどにユーザ自体の性質を分けることにより、作業できる内容(範囲)を管理することが可能です。SAPの場合もユーザIDとパスワードによりログインを管理しますが、ログイン後のオペレーションはユーザに割り当てられている権限によって管理されます。

SAPの場合は、

・その機能を使えるか?
・使えたとして、登録・変更は可能か?
・検索・登録・変更できる組織の設定を行えるか?

といったオペレーションが、割り当てられる権限によって分かれています。

SAPの権限設計・設定について

SAPには驚くほど多くの機能があります。

受注伝票登録、購買伝票登録、会計伝票登録などは、実際の会社の業務では行う部署はそれぞれ営業、資材、経理部と異なりますが、SAPの場合は権限設定を正しく設定しないと、誰でも全ての機能が使える状態になってしまいます。 

また全社システムを利用している会社が複数の工場を所有している場合、千葉工場のユーザが大阪工場のデータを操作できてしまうと問題が発生することがあります。そのため各工場長は、それぞれの工場の社員が他の工場のデータの変更や、新しいデータの登録ができないように制御を行うことが必要です。

 

ここまで書いてきたように、SAPのシステムでは権限設計・設定がシステム構築において重要な要素になってきます。この権限については、要件定義時に顧客と権限方針を決定し、合意するのが一般的です。

権限方針を策定することで、権限設計のレベルを合わせることが可能となり、下流工程で「権限を追加して欲しい」などの要件を仕様変更として正当な作業(追加開発扱いとして時間とリソースを確保)として受けることが可能となります。

SAPの権限の内容

SAPの権限は、

・権限オブジェクト
・アクティビティ
・値

から構成されています。

具体的には、

・権限オブジェクト:会計伝票
・アクティビティ:照会のみ
・値:会社コードA123

というような形で設定することとなります。

これらを一定の単位で”ロール”としてまとめて設定し、ユーザIDに付与する形になります。1つのロールに全てをまとめることもできますが、複数のロールに分けてユーザに割り当てる方法が一般的です。

例えば、”営業”ロールと”営業承認”ロールの2つがあったとして、”営業”ロールには営業全般の作業、”営業承認”ロールはそれに加えて承認権限に特化したロールだとします。

この場合、

営業担当:”営業”ロール
営業部長:”営業”+”営業承認”ロール

というように権限を割り振ることで、”営業”の業務が増えたり変更になった際にも柔軟な対応ができるようになります。

SAPは、ユーザに直接権限を設定するのではなく、ロールという単位で権限を割り当てることにより、組織異動や昇進などがあって肩書が変更された際の権限変更が容易となっています。

まとめ

この記事では、SAPシステムの権限について解説してきました。システム権限は、SAPのシステムを円滑に稼働させるための要の部分です。

このSAPの権限の仕組みをきちんと理解しておくことにより、お客様の要望以上の提案をすることにつながります。この記事がSAPエンジニアとしてキャリアアップを目指している人の参考になれば幸いです。

 

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