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2021.11.10
【今さら聞けない】SAPエンジニアの一般的なキャリアパスについて解説
本記事では、SAPのエンジニアとして働く際の一般的なキャリアパスについて、実際にSAPエンジニアとしての経験を持つ筆者が詳しく説明していきます。
SAPエンジニアに求められるもの
SAPの提供するERP製品は、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)と呼ばれるように、それを扱うためには、企業の基幹業務における理解と高度な課題解決スキルが必要となります。
そのため、システム面の機能の理解だけではなく、
・顧客(クライアント)の事業領域への深い理解
・SAPのパッケージの特徴を理解し、それにあわせた業務改善
・会社ごとに必要となる設定および追加開発の検討およびその導入
・SAPソフト導入後の継続的な保守・運用および業務改善
など、求められる業務やスキルは非常に多岐に渡ります。
本記事では、内資のSAPベンダー会社に入ったケースを想定し、エンジニアとしてのキャリアパスを紹介していきます。
一般的なキャリアパス
キャリアパスとしては、主に以下のようなものがあります。
・PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクト全体のマネジメントを実施
・PL(プロジェクトリーダー):SAPの機能領域毎の全体リードとクライアントとの調整
・SE(システムエンジニア):基本設計やシステム設定(カスタマイズ)を実施
・PG(プログラマー):ABAPを使用したプログラミングによる機能実装
下から上へとキャリアを積んでいくことが一般的なキャリアパスとして挙げられます。
ここでは各キャリアで求められる役割について、詳細を記述していきます。
1年目~3年目
1年目〜3年目は、PGとSEを担当することが多いです。
ここで、はじめにSAPの基本的な動きやプログラミングについて学んでいくことが一般的です。
特に、運用保守のプロジェクトにアサインされて以下のような業務を行うことで、SAPの動きを実践と通じて学んでいきます。
・SAPを使用しているユーザーからの問い合わせ
・障害発生時の暫定対応と問い合わせ対応
・カスタマイズ追加対応
4年目~7年目
4年目〜7年目は、PLを担当します。
クライアントの業務要件(クライアントが実現したい業務内容)をヒアリングし、その内容をSAPにどのように落とし込んでいくかを検討していくことが必要とされます。
小さなサブチームや小さなプロジェクトを担当することが増えてくるフェーズです。
ヒアリングした内容を要件定義書に落とし込んで基本設計書を記述することが多いポジションのため、よりクライアントとの調整能力が必要になっていきます。
8年目以降
8年目以降は、主に小さな組織のPMを担当します。
PMは、部下やその他のベンダーをマネジメントして、特定の領域においてPLよりも大きな組織をリードしていく能力が必要となります。
特定の領域における機能的なリードやテクニカル面の解決に対して、今までの知見を活かして、クライアントと折衝していく役割が与えられます。
この仕事以外にも、プロジェクトの予算管理や、チームメンバーや外注先の費用管理、メンバーの獲得等の仕事も、マネージャーの職務内容に含まれます。
さらにそれ以降は、シニアマネージャーかスペシャリストを目指すこととなります。
シニアマネージャーは、より大きなプロジェクトのマネジメントを担当します。シニアマネージャークラスになると、自分の担当領域という枠を超えて、領域横断でクライアントの課題を解決するソリューション提案力が必要となってきます。
そのため、システムの観点だけではなく、経営や会計の知見を深めてソリューションを提案することで、クライアントへの付加価値を高めていくような活動が求められます。
まとめ
上述の内容が、SAPのエンジニアとしての一般的なキャリアパスです。
SAPは会社の根幹を支えるシステムですので、システムの理解だけでなく、現場の業務(モジュールによって異なりますが、経理や工場業務など様々)を理解することも大前提となってきます。
最初に覚えるべきことはたくさんありますが、システムだけではなく業務面を支えるエンジニアとして、上流工程をクライアントと共にブラッシュアップしていけるという面白さがあります。
まずは、自分の担当領域を1つ持って様々なフェーズの業務をこなし、自分の出来る幅を増やしていくことで、仕事の幅が広がっていきやすくなります。
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