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2021.12.20
【最新版】SAPエンジニアの転職について徹底解説
本記事では、転職を検討しているSAPエンジニアの方に向けて、転職市場の現況や、転職先選びの基準などについて詳しく解説していきます。
SAPエンジニアの転職市場の現況
SAPは、現状のERP6.0のバージョンの保守サポート期限が、2027年に差し迫っています。そのためERP6.0を使用している企業は、SAPのバージョン対応に追われることになります。
バージョン対応としては、以下のようなものが考えられます。
・新製品であるS/4HANAへの移行
・SAP ERP 6.0のバージョンのまま(2030年までの延長サポートを受ける)
・他のERP製品へ乗り換え
このような対応規模が大きい案件が多くなっていくため、SAPエンジニアの仕事は2030年まで需要が非常に高まっていくことが予想されます。そのため、現状の仕事に満足しておらず、もう少しこういうことがしたいという思いがある方は、転職市場を見てみることをおすすめします。
このSAPエンジニアの需要が高い傾向は、2030年頃まで続くと考えられています。S/4HANAへのバージョンアップの移行案件の増加に伴い、SAPエンジニアの単価も上がっている状況ですので、年収を上げるという意味でも今は絶好の機会です。
一方、懸念すべきポイントとしては、2030年以降はSAPエンジニアの需要が少なくなっていく点です。これは、各企業がERP製品のバージョンアップや乗り換えの対応が全て完了している状態になるために起こるものです。その場合、SAPエンジニアとして働いている人は、そのキャリアを活かして別のことにチャレンジする能力が必要となってきます。
例えば以下のようなキャリアが考えられます。
・別のERPパッケージのエンジニア
・ITコンサル(RPA, IoT等)
・業務コンサル
万が一の場合に備えて、SAPエンジニアだけではなく、上記のような別のキャリアも検討しておくと良いでしょう。
SAPエンジニア以外のキャリアを検討する上で、年収の維持を希望される方は業務コンサルへのキャリアチェンジがおすすめです。一方で、別のERPパッケージのエンジニアを選択する場合には、SAPエンジニアよりも年収が下がってしまう可能性がある点は念頭に置いておきましょう。
現代においてSAPの保守案件だけにずっと携わっていくことは難しいため、いずれはSAPの案件がシュリンクすることを考えたリスクヘッジは非常に重要です。
SAPエンジニアの転職先選びの基準
転職先選びの基準として、まずは以下二点のどちらかを決めましょう。
・上流の要件定義フェーズや新規PJTを経験して知識をつけていきたい
・スペシャリストとして自身の担当モジュール(FI,CO,SD,MM等)の専門性を極めていきたい
上記の前提条件が決まると、上流工程の経験を積みたい場合の転職先としては、コンサルティングファームへの転職、もしくは国内のSIerへの転職が考えられます。専門性を極めたい場合は、コンサル会社やSIerに限らず、様々な選択肢が存在します。
どちらを選んだとしても、実施する仕事にあまり違いはありません。
コンサルティングファームに行った場合の方が、上流工程や新規PJTにアサインされる確率はもちろん高くなりますが、配属される案件によって大きく変わります。注意点は、クライアントである発注先の企業と転職先の会社がプライムの関係でない場合、上流の要件定義等の仕事に携わる機会はなく、与えられた要件に対する開発やカスタマイズの対応に追われることがあるということです。
自分がどのような仕事をしたいかというイメージを描いた上で、なるべく上流の工程を携わることができる会社を選択することが、SAPエンジニアとしてのキャリアアップにおいて重要な基準となります。
ご自身でそのような会社の選択が難しい場合には、転職コンサルタントなどの専門家へ相談してみることをおすすめします。
まとめ
SAPは顧客企業の業務の根幹を支えるシステムのため、上流の要件定義に関わる力が必要とされます。一般的なエンジニアとしてのITスキルはもちろん、業務の変更に伴ってシステムをどのように変えていくかという業務理解を深めることなども重要です。こうしたスキルを有しておくことで、転職先の幅が広がると考えられます。
今は、スペシャリストかジェネラリストかの働き方の多様性が認められている時代です。自分がどのようなステップを踏んでキャリアを築いていきたいかのイメージを描いて、そのキャリアを実現できそうな転職先を選ぶようにしましょう。
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