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2022.04.13

SAPエンジニアとしてキャリアアップするには? 求められる資質や実績を紹介

SAPエンジニアとしてキャリアアップするには、幅広い経験や資格などが必要です。

SAPエンジニアの年収レンジは411〜1242万円とかなりレンジが広くなっています。(参考:求人ボックスナビ

企業により異なりますが、自動的に給与が上がっていくわけではなく、スキルセットによって収入が大きく変化することが多いようです。

他の職種と比べて、 SAP エンジニアはキャリアアップのためにどのような資質や実績が必要なのでしょうか?

本記事では、

・SAPエンジニアの仕事
・SAPエンジニアとしてキャリアアップするために必要な資質
・SAPエンジニアとしてキャリアアップするために必要な実績

について解説していきます。

SAPエンジニアの仕事

SAPエンジニアは、ドイツ製のERPパッケージであるSAPを企業に導入するために様々な仕事を行います。仕事内容は議事録や資料の作成といった業務から、要件定義やSAPのカスタマイズ、コーディングなど多岐に渡ります。仕事の範囲が広く、かつ専門性も求められるため「ジェネラリスト」と「スペシャリスト」の両方の性質を持ち合わせる必要があるでしょう。

議事録や資料の作成

SAPエンジニアはクライアントの要件に合わせて作業を行うため、会議に出席する機会が多くあります。そのため議事録を取ってエビデンスを残すことや、クライアントにわかりやすく情報を伝えるための資料作りが必要となります。

クライアントへの説明はSAPコンサルタントが担当することが多いですが、 SAPエンジニア自ら説明する機会もあります。

エンジニアと聞くと黙々と専門的な仕事だけをしているイメージもあるかもしれませんが、これらの社会人としての基本的な作業能力は欠かせません。

SAPのカスタマイズ ・コーディング

SAPはパッケージ製品のため、1から製品を作り上げるわけではありませんが、クライアント企業に合わせて設定をしないと実務では使えません。例えばクライアントの取引先や使っている銀行などをSAPに設定していく 「カスタマイズ」という作業は必須となります。

ただし、すべてを SAPの標準機能であるカスタマイズで補えない場面もあります。クライアント企業や業界独特のルールなどの例外に全て対応しきることは不可能だからです。そのような時には、ABAPと呼ばれる SAPのプログラミング言語を使ってコーディングを行います。

エンジニアといえばコーディング、と思うかもしれませんが、コーディングをしている時間はそれほど長くないのです。むしろ近年では「Fit to Standard」という、できるだけ SAPの標準機能で補うという傾向があるため、コーディングの作業は年々少なくなってきています。

SAPエンジニアとしてキャリアアップするために必要な資質

新しい知識への習得意欲

SAPエンジニアとして働いていると毎日のように新しいことが起こり、その都度学習する必要があります。SAP技術のことだけでなく、世の中の動向や法律に関することなど 、キャリアアップのためには欠かせません。

最近の例でいうと、インボイス制度の導入により、FI(会計)モジュールの担当者達は対応するために業務フローを考えていたりしました。分からないことがあった時に興味を持って調べることができるかが重要な資質の1つです。

新しい環境への対応力

SAPエンジニアは その業務の性質上、人間関係が頻繁に入れ替わったり、プロジェクトの途中から参画することもあります。プロジェクトで成功を収めるためには、仕事をこなすだけでなく人間関係も大切です。新しい環境に入って良い人間関係を築く力、プロジェクトの状態を把握して自分のポジションを明確にする力など、柔軟な対応力が求められます。

良い関係を築き成果を残すと、フリーランスの方は特に、プロジェクトが終わった後の継続発注に繋がります。

SAPエンジニアとしてキャリアアップするために必要な実績

SAPエンジニアとしてキャリアアップするための必須条件として、幅広い経験が挙げられます。スペシャリストとして技術を伸ばすやり方もある一方、市場価値に焦点を当てると、どのプロジェクトでも重宝される人材がキャリアアップをしやすいといえます。 

上流工程・下流工程の経験

プロジェクトは一般的に要件定義などの上流工程の方が単価が高くなりやすく、保守などの下流工程は単価が低くなりやすいです。よって、キャリアアップを目指す上では上流工程の仕事を目指すのが自然でしょう。

しかし上流工程で結果を出すためには、下流工程の経験が重要になります。一度保守を経験すると、リリース後にどのような問題が発生するかを肌で感じることができます。導入の際に持続可能なシステムを導入するためにはどのようなことが必要か、これは下流工程の経験から学べることです。

SAPに関連した資格

やはり資格はキャリアアップする上で重要です。プロジェクトの人員を決める側からしても、資格を持っていると安心感があります。

SAPに関連した資格としては、 SAP認定資格・各種英語の資格・中小企業診断士・簿記検定などがあります。SAP の認定資格はコンサルを目指す上では必要な資格です。他にもグローバル案件に携わるための英語の資格や、企業の経営を理解するための中小企業診断士や簿記検定などがおすすめです。

英語はTOEICが定番で、実際に多くのグローバル案件もTOEICを応募条件に設定しています。実際に英語が話せることを証明するためには、VarsantやIELTSなどの点数もアピール材料になります。

ABAPの開発経験

ABAPはSAP独自のプログラミング言語です。近年はできるだけABAPを使わない「Fit to Standard」の傾向がありますが、ABAPの開発経験はキャリアアップに役立ちます。筆者は現在、日本人・ ベトナム・インドのメンバーで構成されるプロジェクトに所属していますが、ABAPでの開発はベトナム・インド人がメインとなって進めています。日本人でABAPを理解している方が少なく、市場価値の高さがうかがえます。

プロジェクト経験や関連資格がキャリアアップにつながる

本記事では、SAPエンジニアとしてキャリアアップしていくために必要な経験や資格について解説しました。弊社K2では、SAP社と提携した公式トレーニングを提供しています。SAPに関する深い知識を獲得していきたいという方は、是非お気軽にお問い合わせください。

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