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2022.06.29
SAPの将来性は?今後伸びると予想される理由を解説
2018年時点でSAPは国内トップシェアのERPシステムで、世界でも高いシェア率を誇っています。(参考:IDC Japan株式会社「2018年の国内ERM市場シェアに関する調査」)
高いシェア率のSAPですが、今後の動向はどうなるのでしょうか。SAPジャパンの成長率は右肩上がりであり、今後も成長することが予想されています。今回の記事ではSAPが伸びると予想されている理由について詳しく解説していきます。
SAPが伸びると予想される理由
グローバル化に対応するため
現在多くの日本企業はグローバル化に対応しようとしており、また、売上向上のために対応する必要がある企業もあります。SAPを導入することで、難易度の高い「企業のグローバル化」に大きく近づくことができます。
しかし、グローバル化といっても、ただ言語に対応すればよいだけではありません。他国の法律や文化、 業務フローなど幅広く対応する必要があります。SAPは多国籍対応を強みとしており、言語だけでなく税法や国際会計など様々な分野に対応しています。
日本は世界から見ると独特の商習慣を持っており、海外の人が日本人の仕事のやり方に戸惑いを覚えることも珍しくありません。そこでキーワードとなるのが「Fit to Standard」という考え方です。
SAPを導入するときは、業務フローを SAP の標準に合わせる「Fit to Standard」を目指します。この考え方により、日本独特の業務フローから、世界基準の業務フローへと近づける事ができるのです。言語や法律、業務フローなど様々な面でグローバル化を実現できるSAPは、今後の日本に必要な存在となるでしょう。
2027年に向けてS/4 HANAへ移行する企業が多いため
S/4 HANAへの移行をすることで、企業は長くSAPを使い続けられ、マーケットが拡大すると考えられます。S/4 HANAとは、現在のSAPの最新のバージョンのことを指します。
現在多くの企業はS/4 HANAの1つ前のバージョンであるSAP ECCを使用しています。
このSAP ECCは、2027年に保守サポートが終了するため、現在SAP ECCを使用している企業は最新バージョンのS/4 HANAへの移行か、他のERPサービスの乗り換えを検討する必要があります。
SAP ECCにはシステムのレガシー化や膨大化など様々な課題がありましたが、S/4 HANAの導入により、企業は持続可能なシステムの運営が可能です。
2027年のサポート終了のことを2027年の壁と問題視されていますが、むしろSAPユーザーの満足度が上がり、S/4 HANA移行による売上アップの可能性もあります。
中小企業のマーケットに進出しているため
SAPはSAP Business oneをはじめとした、中小企業向けのサービスを導入しています。SAP ECCやS/4 HANAは、一部上場を果たしているような大企業向けのサービスで、規模が大きく価格帯も比較的高い傾向にあります。そのため大企業へはSAP等を、中小企業には中小企業向けのサービスを提供しているERPシステムを導入するのが一般的でした。
しかしSAPは近年、中小企業向けのサービスも提供しており、マーケットの幅を拡大しています。経済産業省の調査によると、日本の大企業は1.2万社であるのに対し、中小企業は約419.8万社あり、割合でいうと日本企業の99.7%が中小企業です。これらの数字から中小企業向けERPの市場規模の大きさが伺え、売上拡大の可能性があることがわかります。
知名度・実績のあるSAPが中小企業向けERP市場に進出し、ERP市場全体のリーディングカンパニーになるポテンシャルに大いに期待できます。
初期投資額が少額化しているため
システムのクラウド化に伴い、初期投資額が少額化していることから、システム導入の障壁が低くなっています。前の世代では、オンプレミスが主流であり、導入に際しては高いコストがかかることが一般的でした。そのため顧客の層がキャッシュフローの良い大企業に流れる傾向があり、マーケットが限られていました。
しかしクラウド化で初期投資額が下がり、価格を理由にSAPの導入を諦めていた企業に選択肢が加わりました。
SAP社は「コロナ禍において、日本の企業経営者が、標準化、シンプル化を本気になってとらえるケースが増え、そこでクラウドを選択しはじめている。(中略)クラウド化の成長率はグローバルのなかでも日本が高い」と述べており、クラウド化の流れが進んでいることが見て取れます。
成長業界・成長分野への転職を視野に
SAPは
・グローバル化への対応
・最新バージョンへの移行
・新しいマーケットへの進出
・初期投資額の少額化
等の理由から、今後も成長することが予想されています。
自身の市場価値を高めるためには、成長産業・成長分野でキャリアを積むことが 重要な要素となります。現在SAPの案件は増加傾向にあり、転職市場も活発です。今後のキャリアをお考えの方は、SAPエンジニア・コンサルタント等、成長産業の転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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